「今月は結構勉強した。」
9月が終わる今、
そう思っている人もいると思います。
学校が始まって、
授業を受けて、
模試やテストもあって、
家でも国家試験の勉強をした。
夏休みより、
国家試験を意識する時間が増えた人も多いでしょう。
では、一つ質問です。
9月の1か月で、何ができるようになりましたか?
すぐに答えられるでしょうか。
「勉強した」と「できるようになった」は違います
3時間勉強した。
問題集を50問解いた。
参考書を20ページ進めた。
今日は○○を勉強した。
どれも、
勉強した記録としては間違っていません。
でも、
国家試験で必要なのは、
勉強した記録ではありません。
問題を出されたときに、
必要な知識を取り出して、
答えを判断できることです。
だから、
「今日は3時間勉強した」
だけでは、
その勉強が国家試験に近づいているのかまでは判断できません。
9月に勉強した内容、今も答えられますか?
例えば、
9月の最初の週に勉強した内容を思い出してみてください。
何を勉強したか。
その中で、
何を覚えたか。
今、
何も見ずに説明できることは何か。
ここで、
「見たら分かるんだけど……」
となるものはないでしょうか。
国家試験の本番には、
教科書も、
まとめノートも、
解説もありません。
必要な知識を、
自分で取り出さなければいけません。
見れば分かる知識と、自分で使える知識は違います。
問題集を何周したかだけでは判断できません
国家試験対策では、
「問題集○周目」
という話をよく聞きます。
もちろん、
繰り返し問題を解くことには意味があります。
ただ、
周回数だけを見るのは危険です。
同じ問題を繰り返していると、
問題文を最後まで読まなくても、
答えを覚えてしまうことがあります。
すると、
正解できる。
丸がつく。
だから、
「できるようになった」と感じます。
でも、
少し聞かれ方を変えられると答えられない。
選択肢が変わると迷う。
理由を聞かれると説明できない。
この状態なら、
問題集の正答率ほど知識が安定していない可能性があります。
「勉強時間を増やす」は分かりやすい
点数が思うように上がらないと、
多くの人が最初に考えるのが、
「もっと勉強しよう」
です。
1日2時間だったから、
3時間にする。
平日だけだったから、
休日も増やす。
それ自体が悪いわけではありません。
必要な勉強量が足りていない人もいます。
ただ、
ここで一つ確認してほしいことがあります。
今やっている勉強を、そのまま増やして結果は変わりそうですか?
もし、
同じところで何度も間違えている。
覚えたはずなのにすぐ忘れる。
模試になると解けない。
苦手科目を後回しにしている。
そんな状態が続いているなら、
時間を増やす前に、
やり方や優先順位を確認した方がいいかもしれません。
9月の模試やテストは「点数」だけ見ない
この時期、
学校のテストや模試を受けた人も多いと思います。
結果を見ると、
どうしても点数が気になります。
上がった。
下がった。
○点しか取れなかった。
でも、
点数だけでは、
次に何をすればいいのかまでは分かりません。
例えば同じ不正解でも、
そもそも知らなかった。
覚えていたのに思い出せなかった。
問題文を読み違えた。
二択まで絞って間違えた。
時間が足りなかった。
理由は違います。
原因が違えば、
次にやることも違います。
だから私は、
模試を受けたあとほど、
「何点だったか」より「なぜその点数になったか」
を見ることが大切だと考えています。
10月に入る前に、一度確認してほしいこと
9月が終わる今、
新しい問題集を買う必要はありません。
急に勉強時間を倍にする必要もありません。
まず、
この1か月を振り返ってみてください。
- 9月にできるようになったことは何か
- 何度も間違えている分野はどこか
- 「分かったつもり」のまま残っているところはないか
- 模試やテストの失点原因を説明できるか
- 10月に優先するものを決められているか
ここに答えられるなら、
9月の勉強を次につなげやすくなります。
反対に、
「毎日勉強はしたけれど、何が変わったのか分からない」
のであれば、
10月も同じやり方を続ける前に、
一度整理した方がいいかもしれません。
10月から怖いのは「何もしていない人」だけではありません
国家試験が近づいてくると、
勉強時間は増えやすくなります。
周りも勉強し始めます。
学校でも、
国家試験の話が増えてきます。
だから、
机に向かっているだけで、
「自分も進んでいる」
ように感じることがあります。
でも、
毎日勉強していても、
同じ間違いを繰り返しているなら、
修正が必要です。
頑張っていないことだけが問題なのではありません。
頑張っているからこそ、方向が合っているかを確認する必要があります。
「もっと頑張る」前に、「何を変えるか」
私は、
国家試験を目指す学生を見ていて、
勉強していない人だけが困るわけではないと感じています。
むしろ、
一生懸命やっているのに結果につながらず、
「もっとやらなきゃ」
と自分を追い込んでいる人もいます。
そんなとき、
必要なのは、
努力を否定することではありません。
今までやったことの中から、
結果につながっているものと、
つながっていないものを分けることです。
続けるもの。
変えるもの。
一旦やめるもの。
それを判断して、
次の1か月を設計する。
10月に入る今、
勉強時間を増やすことより、
こちらを先に考えてほしいと思います。
保護者の方へ|「毎日勉強しているから大丈夫」とも限りません
お子さんが毎日机に向かっていれば、
保護者の方から見ると、
「ちゃんと頑張っている」
と感じると思います。
実際、
その努力は本人にとって大切なものです。
ただ、
国家試験に届くかどうかは、
勉強時間だけでは判断できません。
何を勉強しているのか。
できなかった問題をどう修正しているのか。
以前できなかったことが、
できるようになっているのか。
ここまで外から判断するのは、
簡単ではありません。
だから、
保護者の方が勉強内容を細かく管理する必要はないと思っています。
ただ、
本人が頑張っているのに不安が消えない場合は、
「もっと勉強しなさい」ではなく、
今のやり方で進んでよい状態なのか
を確認するという考え方もあります。
10月を「9月の続き」にしないために
9月に思うように勉強できなかった人も、
たくさん勉強した人も、
10月1日は同じようにやってきます。
大切なのは、
9月の自分を責めることではありません。
でも、
何も振り返らず、
そのまま10月に入ることでもありません。
9月に何をしたか。
何が残ったか。
何が変わらなかったか。
そして、
10月は何を変えるのか。
勉強時間ではなく、変化を見る。
一度、
ここを確認してから10月に進んでみてください。
今のやり方で進んでいいか分からない人へ
はぐもぐの「スタート診断」は、
知識量だけを測るテストではありません。
点数を見て、
「合格できる・できない」
を判定するものでもありません。
今どこで止まっているのか。
今の勉強方法で国家試験まで進めそうなのか。
何を修正する必要があるのか。
それを整理するためのサービスです。
9月を振り返って、
「勉強はしている。でも、このままでいいのか分からない」
と感じたなら、
一度、
今のやり方そのものを見てもらう時期かもしれません。
あわせて読みたい記事
- 歯科衛生士国家試験|模試は何点取れば安心?点数だけでは判断できない理由
- 歯科衛生士国家試験|秋の模試は、夏休みの答え合わせです
- 歯科衛生士国家試験|「勉強しているのに伸びない」と感じ始めた人へ
- スタート診断とは?|今の勉強で国家試験まで進めるかを見立てます
書いた人

都谷森うらら
歯科衛生士国家試験専門・パーソナル伴走型サポート「はぐもぐ」代表。
2014年に歯科衛生士資格を取得。歯科医院での臨床、行政の保健センター、歯科衛生士の教育・育成、マネジメントなどを経験。
現在は、歯科衛生士国家試験を目指す受験生に対し、現在の学習状況を見立て、必要な学習設計と伴走を行っています。



コメント