こんにちは。
歯科衛生士国家試験専門・パーソナル伴走型サポート「はぐもぐ」代表の都谷森うららです。
普段このブログでは、
国家試験の勉強方法や模試、浪人、学習設計について書くことが多いのですが、
今回は少し違う話をしたいと思います。
「なぜ、私は歯科衛生士国家試験の受験生を支えているのか」
についてです。
私はこれまで、歯科衛生士として歯科医院だけでなく、行政、教育、人材育成など、さまざまな立場から歯科や人の健康に関わってきました。
だからこそ今、
国家試験の受験生を見ながら思うことがあります。
国家試験は、とても大切です。
でも、
国家試験に合格することだけが、歯科衛生士を目指す意味ではありません。
その先には、
思っている以上にいろいろな道があります。
私の歯科衛生士としてのスタート
私は2014年に歯科衛生士の資格を取得しました。
最初は、歯科医院で歯科衛生士として働きました。
患者さんと直接関わりながら、
口腔衛生指導や歯周病の管理など、
歯科衛生士としての臨床を経験しました。
学生の頃に勉強したことが、
患者さんを目の前にすると、
単なる「国家試験の知識」ではなくなっていきます。
なぜ、この患者さんにはこの説明が必要なのか。
どう伝えれば行動してもらえるのか。
同じ疾患でも、なぜこの人とこの人では対応が違うのか。
歯科衛生士の仕事は、
知識を覚えて終わる仕事ではありません。
知識を使って、人を見る仕事です。
これは今、
国家試験を教えるときにも大切にしている考え方です。
歯科医院を離れて、行政の歯科衛生士へ
その後、私は行政の保健センターでも歯科衛生士として働きました。
ここでは、
歯科医院とはまったく違う仕事を経験しました。
地域住民からの相談。
健康教育。
関係機関との調整。
事業の運営。
そして、同じ職場で働く歯科衛生士の業務調整や育成、相談対応などにも関わりました。
歯科医院では、
目の前の患者さんを見ることが中心でした。
行政では、
地域全体を見る必要があります。
「歯科衛生士=歯科医院で働く人」
というイメージを持っている方も多いかもしれません。
私自身、
歯科衛生士という資格を持っていたことで、
臨床とは違う形でも人の健康に関わることができました。
大学で、もう一度「医療」を違う角度から学びました
歯科衛生士として働きながら、
私は日本福祉大学の医療福祉経営学部でも学びました。
臨床とは違う角度から、
医療や福祉、組織について考える経験になりました。
歯科衛生士として現場を見ること。
行政から地域を見ること。
そして、
医療や福祉をもう少し広い視点から見ること。
振り返ると、
一つの資格から、
私自身の仕事は少しずつ広がっていきました。
そして「教える側」へ
その後は、
歯科衛生士の教育や育成にも関わるようになりました。
臨床現場で働く歯科衛生士への研修やマネジメント。
そして、
歯科衛生士国家試験を受験する学生への指導。
これまで延べ150名以上の国家試験対策に関わってきました。
そこで強く感じたことがあります。
同じ授業を受けても、
同じ教材を使っても、
同じようには伸びません。
理解できる場所も、
つまずく場所も、
勉強を続けられない理由も、
一人ひとり違います。
「教えればできるようになる」とは限らなかった
国家試験対策を始めた頃は、
私も「分かりやすく教えること」が大切だと思っていました。
もちろん、
授業は今でも大切です。
分からないことを説明することも必要です。
でも、
たくさんの受験生を見るうちに、
授業だけでは変わらない人がいる
ことが分かってきました。
授業では理解できる。
でも、一人になると何を勉強すればいいか分からない。
問題集はやっている。
でも、知識が残っていない。
毎日頑張っている。
でも、優先順位が違っている。
そういう受験生に、
さらに授業を増やすだけでは解決しません。
必要なのは、
「もっと教えること」ではありませんでした。
その人が今どこで止まっているのかを見立てること。
そして、
国家試験までどう進むのかを設計することでした。
これが、
現在の「はぐもぐ」の考え方につながっています。
特に、浪人生と関わって感じたこと
これまでの国家試験指導では、
一度国家試験に届かなかった人とも多く関わってきました。
複数回受験している人もいました。
そういう人と話していると、
「勉強していなかったから落ちた」
という単純な話ではないことがよくあります。
本人なりに勉強している。
問題集もやっている。
授業も受けてきた。
それでも届かなかった。
そこで、
「もっと頑張ろう」
と言うだけでは、
前年と同じことを繰り返してしまう可能性があります。
必要なのは、
責めることではありません。
でも、
「大丈夫」と言うことでもありません。
なぜ届かなかったのかを一緒に見ること。
私は、そこを曖昧にしないようにしています。
私は「優しい先生」であることを目標にはしていません
これは、
はぐもぐを検討してくださっている保護者の方にも知っておいていただきたいことです。
私は、
何でも「大丈夫ですよ」と言う先生ではありません。
今の勉強では難しいと思えば、
そう伝えます。
優先順位が違えば、
修正します。
必要な勉強ができていなければ、
それも伝えます。
場合によっては、
伴走をお引き受けするために条件をお伝えすることもあります。
なぜなら、
私たちが向き合っているのは、
国家試験という結果が出るものだからです。
安心させることだけが、
受験生を支えることではないと考えています。
でも、「できない人」を責めたいわけではありません
勉強が続かない。
何度説明されても覚えられない。
模試の点数が伸びない。
そういう状態を見ると、
本人も、
保護者も、
「もっと本人が頑張らないと」
と思ってしまうことがあります。
でも私は、
その前に考えます。
なぜ続かないのか。
何が理解できていないのか。
今の勉強量は現実的なのか。
本人が一人で判断できる状態なのか。
問題を本人の性格だけに求めてしまうと、
修正できるものまで見えなくなるからです。
本人を責めない。
でも、
うまくいっていない構造は、そのままにしない。
これも、はぐもぐで大切にしていることです。
歯科衛生士の仕事は、歯科医院だけではありません
国家試験の勉強が苦しくなると、
「何のためにこんなに勉強しているんだろう」
と思う日もあるかもしれません。
そんな人には、
私自身のこれまでを少し知ってほしいと思います。
私は歯科衛生士の資格を取ってから、
歯科医院で患者さんと関わり、
行政で地域の健康に関わり、
歯科衛生士の育成に関わり、
国家試験を目指す学生に関わり、
今は自分で「はぐもぐ」というサービスを運営しています。
資格を取ったとき、
今の働き方を想像していたわけではありません。
歯科衛生士の資格を取った先には、
一つの働き方しかないわけではありません。
臨床が好きな人もいる。
地域保健に関心を持つ人もいる。
教育に進む人もいる。
マネジメントに関わる人もいる。
それぞれ違っていいと思っています。
国家試験はゴールではない。でも、越えなければ始まらない
私は、
国家試験に合格することだけが人生のゴールだとは思っていません。
むしろ、
その先の方がずっと長いです。
どんな歯科衛生士になるのか。
どこで働くのか。
何を得意にするのか。
途中で違う分野に興味を持つかもしれません。
まだ何も決まっていなくていいと思います。
でも、
歯科衛生士としてその選択肢を持つためには、
国家試験を越える必要があります。
だから私は、
国家試験を軽く扱いません。
私が受験生を支える理由
私が国家試験の受験生を支えている理由は、
単に国家試験の問題を教えたいからではありません。
国家試験に届かず、
自信をなくしている人。
頑張っているのに、
何を直せばいいか分からなくなっている人。
一人で判断し続けることに限界がきている人。
そういう人に、
「もっと頑張って」以外の支え方が必要だと思っているからです。
今の状態を見る。
届かない理由があれば伝える。
必要な勉強を設計する。
途中でずれたら修正する。
そして、
国家試験の日まで一緒に現実を見ていく。
それが、
私が「はぐもぐ」でやりたいことです。
保護者の方へ
お子さんが国家試験に向けて勉強している姿を見て、
「本当に大丈夫なのだろうか」
と思うこともあると思います。
机には向かっている。
本人も頑張っている。
だからこそ、
どこまで口を出していいのか分からない。
そんなご相談もあります。
私は、
保護者の方に勉強を管理してほしいとは考えていません。
専門的な判断まで、
ご家庭だけで抱える必要もないと思っています。
頑張っていることと、
国家試験に届く状態であることは、
必ずしも同じではありません。
だからこそ、
必要なときには、
外から現在地を確認する方法があることを知っておいていただけたらと思います。
最後に
私は、
歯科衛生士になってから、
いろいろな場所で、
いろいろな仕事を経験してきました。
その経験があるからこそ、
国家試験だけを見て受験生と関わっているわけではありません。
国家試験の向こうには、
その人なりの歯科衛生士人生があります。
でも、
その未来について考えられるのは、
まず国家試験を越えてからです。
だから、
必要な現実から目をそらさない。
できないことを責めるのではなく、
できない理由を見つける。
そして、
必要なら一緒に修正する。
それが、
私が歯科衛生士国家試験の受験生を支える理由です。
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書いた人

都谷森うらら
歯科衛生士国家試験専門・パーソナル伴走型サポート「はぐもぐ」代表。
2014年に歯科衛生士資格を取得。歯科医院での臨床、行政の保健センター、歯科衛生士の育成・マネジメントなどを経験。日本福祉大学 医療福祉経営学部卒業。
現在は、これまで延べ150名以上に行ってきた国家試験指導の経験をもとに、歯科衛生士国家試験を目指す受験生の学習設計・判断・伴走を行っています。


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