「毎日机には向かっているみたい。」
「本人も頑張っていると言っている。」
「でも、本当にこのままで国家試験は大丈夫なの?」
歯科衛生士国家試験が近づいてくると、
保護者の方から見ても、
少しずつ緊張感が出てくる時期だと思います。
国家試験の日程も決まり、
模試の話も増えてくる。
家でも勉強している。
だから、
「きっと大丈夫」
と思いたい。
一方で、
親から見ると、
今の勉強が順調なのかどうかは分かりません。
そこで今回は、
国家試験を控えた学生の保護者の方に、
一つお伝えしたいことがあります。
「頑張っているように見える」ことと、
「国家試験に向けて順調に進んでいる」ことは、別です。
これは、
お子さんの努力を否定する話ではありません。
むしろ、
頑張っているからこそ、
努力だけで判断しないでほしいという話です。
保護者からは、国家試験の勉強が見えにくい
高校受験や大学受験であれば、
模試の判定などから、
ある程度状況を想像できることがあります。
でも、
歯科衛生士国家試験は、
保護者の方にとって、
分からないことが多いと思います。
何点取ればいいのか。
模試の点数はどう見ればいいのか。
どのくらい勉強すればいいのか。
いつから本格的に勉強すればいいのか。
学校に通っているのだから、
学校に任せておけばいいのか。
そもそも、
何を勉強しているのかも、
よく分からないかもしれません。
だから、
どうしても、
外から見えるものを判断材料にしやすくなります。
その一つが、
勉強時間です。
「毎日3時間勉強している」だけでは分からない
毎日、
長い時間机に向かっている。
休日も勉強している。
夜遅くまで問題集を開いている。
それを見れば、
「かなり頑張っている」
と感じると思います。
実際、
その努力は大切です。
ただ、
国家試験への到達度は、
勉強時間だけでは判断できません。
例えば、
同じ問題集を何周もしているけれど、
答えそのものを覚えている。
ノートをきれいにまとめることに、
多くの時間を使っている。
得意なところばかり勉強している。
模試で間違えた問題を、
答えだけ確認して終わっている。
こうした状態でも、
勉強時間は増えます。
だから、
「長時間勉強している=順調」ではありません。
反対に、模試の点数だけで「もう無理」とも言えません
では、
模試の点数を見ればいいのでしょうか。
これも、
点数だけでは判断できません。
点数が低ければ、
もちろん確認は必要です。
でも、
同じ点数でも、
その中身は違います。
知識そのものが足りない。
覚えたはずの内容を思い出せない。
問題文を読み違える。
二択までは絞れるけれど、
最後の判断で間違える。
時間が足りない。
原因によって、
必要な対策は変わります。
だから、
点数を見て、
「もっと勉強しなさい」
だけで終わってしまうと、
本人が困っているところと、
ずれてしまうことがあります。
保護者が学習内容まで管理する必要はありません
ここまで読むと、
「では親が勉強内容まで確認しないといけないの?」
と思うかもしれません。
私は、
そこまで保護者の方が背負う必要はないと思っています。
歯科衛生士国家試験は、
専門的な試験です。
保護者の方が、
問題集を確認したり、
勉強計画を作ったり、
模試を分析したりする必要はありません。
むしろ、
専門的な判断まで親子の中だけでやろうとすると、
お互いに苦しくなることがあります。
「勉強したの?」が増えると、親子ともにつらくなる
心配になると、
どうしても聞きたくなります。
「今日は勉強した?」
「何時間やった?」
「模試どうだった?」
「その点数で大丈夫なの?」
「もっとやらなくていいの?」
保護者の方からすれば、
心配だから聞いている。
でも、
本人も不安を抱えている場合、
こうした言葉が、
「もっと頑張らなければ」
というプレッシャーになることがあります。
特に、
本人自身が、
何をすればいいか分からなくなっているとき。
「もっと勉強しなさい」
と言われても、
増やすべきものが分かりません。
その結果、
とりあえず机に向かう時間だけが増えることもあります。
親から見て「頑張っている」なら、次に確認したいこと
お子さんが、
すでに毎日勉強しているのであれば、
私は、
「もっと勉強しなさい」の前に、
こんなことを確認してほしいと思っています。
本人は、今の勉強でいいと思えているでしょうか。
「最近どう?」
と聞いたとき、
「まあ大丈夫」
で終わるのか。
それとも、
「この科目が取れない」
「勉強しているのに模試になると解けない」
「何を優先したらいいか分からない」
そんな言葉が出てくるのか。
ここには、
大きな違いがあります。
こんな言葉が増えていたら、一度立ち止まってもいい
例えば、
お子さんから、
こんな言葉が出ていないでしょうか。
「何からやればいいか分からない。」
「やっても覚えられない。」
「模試になるとできない。」
「時間が足りない。」
「みんなの方が進んでいる。」
「もう全部やらないと間に合わない。」
「勉強しているのに点数が上がらない。」
こうした言葉が出ている場合、
単純な努力不足とは限りません。
勉強方法。
優先順位。
知識の抜け。
問題の読み方。
復習方法。
いろいろな可能性があります。
つまり、
必要なのは、
勉強時間をさらに増やすことではなく、
今どこで止まっているのかを整理すること
かもしれません。
「学校に行っているから大丈夫」とも限らない
学校では、
国家試験対策も行われます。
先生方も、
学生を支援しています。
ただ、
学校に通っていることと、
一人ひとりの学習状況に問題がないことは、
同じではありません。
クラスの中でも、
理解度は違います。
苦手な科目も違います。
これまでの積み重ねも違います。
学校の授業についていける学生もいれば、
分からないところを残したまま、
進んでいる学生もいます。
学校が悪いという話ではありません。
集団の中で進む学習と、一人ひとりの現在地を見ることは役割が違う
ということです。
親が「大丈夫?」を判断し続けなくてもいい
国家試験が近づくほど、
保護者の方も、
「このままで本当に大丈夫なのか」
と考えることが増えると思います。
でも、
専門知識のない状態で、
その判断を保護者の方だけが背負う必要はありません。
本人も、
自分のことだからこそ、
客観的に判断できなくなっていることがあります。
勉強している。
でも、
これでいいか分からない。
親も、
頑張っているのは分かる。
でも、
順調なのか分からない。
そんな状態なら、
「もっと頑張るかどうか」ではなく、
今の状態を一度、第三者に見てもらう
という方法もあります。
はぐもぐが最初に見るのは「やる気」だけではありません
はぐもぐでは、
「毎日何時間勉強していますか?」
ということだけで、
国家試験への準備状況を判断しません。
現在の知識。
問題の解き方。
模試などの状況。
勉強方法。
何を優先しているのか。
どこで止まっているのか。
そうしたものを見ます。
その上で、
今のやり方を続けていいのか。
何を変える必要があるのか。
国家試験まで進むために、
どんな条件が必要なのか。
そこを考えます。
必要なのは、
「もっと頑張りましょう」
という励ましだけではありません。
今の状態を見て、次を判断することです。
スタート診断は、合格を保証するものではありません
はぐもぐのスタート診断は、
「あなたは受かります」
「あなたは落ちます」
と判定するテストではありません。
合格を保証するものでもありません。
今の状態を見て、
国家試験まで、
今のやり方で進めるのか。
どこを修正する必要があるのか。
必要な条件は何なのか。
それを整理するためのサービスです。
診断を受けたからといって、
必ずその後の伴走を申し込む必要もありません。
今の勉強を一度整理するために、
診断だけを利用することもできます。
「頑張っているのは分かる。でも心配」な保護者の方へ
お子さんが、
何もしていないのであれば、
話は分かりやすいかもしれません。
でも、
難しいのは、
本人なりに頑張っているのに、結果につながっているか分からないとき
です。
このとき、
努力を否定する必要はありません。
一方で、
「頑張っているから大丈夫」
と決める必要もありません。
頑張っていること。
今のやり方が国家試験に向かっていること。
この二つは、
分けて考えてください。
もし、
本人も保護者の方も、
「このままでいいのか分からない」
という状態なら、
一度、
勉強時間や気合いではなく、
今の学習そのものを見直すタイミング
なのかもしれません。
あわせて読みたい記事
- 歯科衛生士の勉強時間は1日何時間?国家試験に向けて考えたいこと
- 歯科衛生士国家試験|模試は何点取れば安心?点数だけでは判断できない理由
- 【2027年】第36回歯科衛生士国家試験はいつ?試験日・合格発表日まとめ
- 歯科衛生士国家試験に落ちたら|親が最初にすることと関わり方
- スタート診断とは?|今の勉強で国家試験まで進めるかを見立てます
書いた人

都谷森うらら
歯科衛生士国家試験専門・パーソナル伴走型サポート「はぐもぐ」代表。
2014年に歯科衛生士資格を取得。歯科医院での臨床、行政の保健センター、歯科衛生士の教育・育成、マネジメントなどを経験。
現在は、歯科衛生士国家試験を目指す受験生に対し、現在の学習状況を見立て、必要な学習設計と伴走を行っています。



コメント