歯科衛生士国家試験の合格率と現実|現役生・浪人生が見直すべき勉強方法

「歯科衛生士国家試験は、合格率が高いから大丈夫」

そう聞いたことはありませんか?

確かに、歯科衛生士国家試験は毎年多くの受験者が合格しています。

しかし、全体の合格率が高いことと、あなた自身が合格できる状態にあることは、別の話です。

特に、模試の点数が伸び悩んでいる人や、一度国家試験に不合格となった人は、この数字の見方を知っておく必要があります。

1.歯科衛生士国家試験の合格率はどれくらい?

直近6年間の結果を見てみましょう。

試験 受験者数 合格者数 合格率
第35回(2026年)7,882人7,452人94.5%
第34回(2025年)8,026人7,300人91.0%
第33回(2024年)7,950人7,346人92.4%
第32回(2023年)7,470人6,950人93.0%
第31回(2022年)7,416人7,087人95.6%
第30回(2021年)7,099人6,624人93.3%

出典:日本歯科衛生士会・歯科医療振興財団公表の国家試験結果

第35回試験では、7,882人が受験し、430人が不合格となりました。

合格率94.5%という数字だけを見れば、合格しやすい試験に感じるかもしれません。

しかし、この数字には注意してほしい点があります。

合格率に含まれない人もいる

国家試験の合格率は、実際に国家試験を受験した人を分母として計算されています。

つまり、学校の卒業試験に通過できず、国家試験を受験できなかった人や、留年によって受験時期が延びた人は、その年の受験者数には含まれません。

学校によって卒業認定や国家試験受験までの仕組みは異なります。

また、学校が公表する「合格率100%」も、どの学生を対象に集計しているのか確認する必要があります。

国家試験の合格率が高いことは、入学した学生全員が予定どおり卒業し、国家試験に合格していることを意味するわけではありません。

これは学校を批判するための話ではありません。

合格率という数字が、何を表していて、何を表していないのかを理解することが大切なのです。

2.現役生と既卒者では、合格率に差がある

歯科衛生士国家試験では、新卒者と既卒者の合格率に差が見られます。

ただし、既卒者の合格率が低いからといって、浪人生の能力が低いという意味ではありません。

既卒者には、学習から離れていた期間、仕事との両立、過去の学習上のつまずきなど、異なる事情があります。

合格率の差だけで、その原因を一つに決めることはできません。

重要なのは、不合格となった原因を確認しないまま、以前と同じ勉強方法を繰り返していないかということです。

3.留年や再受験には、時間以外の負担もある

留年や国家試験の再受験は、勉強時間だけの問題ではありません。

留年によって追加の学費が必要になる場合もあれば、資格取得や就職が遅れることで、予定していた収入を得られない期間が生じることもあります。

もちろん、その負担は学校や本人の状況によって異なります。

金銭的な負担だけでなく、卒業や就職の予定が変わることによる心理的な負担もあるでしょう。

だからこそ、勉強時間を増やす前に、今の学習方法で前に進めているのかを確認する必要があります。

一度立ち止まって学習方法を見直すことは、勉強を諦めることではありません。

必要な修正をするための判断です。

4.勉強時間を増やす前に確認してほしいこと

毎日問題集を解いている。

参考書を何周もしている。

勉強時間も以前より増えている。

それでも、模試の点数が伸びない。

そんな状態が続いているなら、勉強量だけではなく、勉強の進め方を見直す必要があるかもしれません。

たとえば、問題を間違えたとき。

  • 知識を覚えていなかったのか
  • 問題文の意味が理解できなかったのか
  • 知識はあったのに、選択肢を判断できなかったのか
  • 以前覚えた内容を忘れていたのか

同じ不正解でも、原因が違えば、必要な対応も変わります。

原因を確認しないまま問題集を繰り返していると、勉強した時間のわりに結果が変わらないことがあります。

頑張っていることと、今の勉強方法が適切であることは、同じではありません。

5.浪人生が最初に見直すべきなのは、去年の勉強方法

去年と今年で、勉強方法の何が変わりましたか?

問題集を買い替えた。

勉強時間を増やした。

新しい暗記アプリを使い始めた。

それらが必要な場合もあります。

しかし、昨年の不合格につながった原因が分からないままであれば、教材や勉強時間を変えても、同じところでつまずく可能性があります。

特に注意したいのは、模試の点数だけを見て一喜一憂することです。

点数が上がった理由を説明できますか?

反対に、点数が下がったとき、どの知識や処理に問題があったのか把握できていますか?

結果を見るだけでは、次の勉強を適切に決めることはできません。

必要なのは、結果をもとに学習を修正することです。

6.現役生も「学校で勉強しているから安心」とは限らない

現役生には、授業、実習、卒業試験、模試など、学校が用意した学習環境があります。

これは大きな強みです。

一方で、学校の予定どおりに進めていることと、自分に必要な学習ができていることは必ずしも一致しません。

  • 模試で同じ分野を繰り返し間違えていないか
  • 覚えた知識を時間が経ってからも答えられるか
  • 得意科目に時間をかけすぎていないか
  • 苦手科目を後回しにしていないか
  • 国家試験までの残り時間で必要な修正ができるか

こうした確認が必要です。

特に、模試の結果が不安定な人は、「次の模試まで頑張る」という目標だけでなく、何を変えるのかまで決めておくことが重要です。

7.今の勉強方法で国家試験まで進めるか

ここまで読んで、自分の勉強方法を振り返ってみてください。

  • なぜその教材を使っているのか、説明できますか?
  • 苦手分野を把握し、優先順位を決めていますか?
  • 間違えた原因に応じて、復習方法を変えていますか?
  • 学習計画が予定どおり進まなかったとき、修正できていますか?
  • 今のペースで、必要な学習を終えられる見通しがありますか?

すべてに自信を持って答えられる必要はありません。

ただ、答えられない項目が多い場合、今の学習方法を一度見直す価値があります。

8.はぐもぐが最初に「スタート診断」を行う理由

はぐもぐは、歯科衛生士国家試験に向けた学習診断・個別設計・伴走サポートを提供しています。

大切にしているのは、授業を始めることよりも先に、現在の学習状況を見立てることです。

  • 知識が不足しているのか
  • 覚えた知識を使うことが難しいのか
  • 問題文の理解につまずいているのか
  • 学習計画や復習方法に修正が必要なのか

これらを確認せずに授業や教材を増やしても、必要な支援につながるとは限りません。

そのため、はぐもぐでは「スタート診断」を入口にしています。

スタート診断は、点数だけで合否を予測するテストではありません。

現在の学習状況を確認し、国家試験に向けてどのような学習設計や支援が必要かを判断するためのサービスです。

診断の結果によっては、今の学習方法を継続することを勧める場合もあります。

また、伴走を希望されても、必要な条件について合意できない場合は、お引き受けしないこともあります。

合格を保証するものではありません。

それでも、判断を一人で抱え続ける必要はないと考えています。

合格率ではなく、自分の現在地を確認する

国家試験全体の合格率が高くても、それだけで自分の準備が順調だとは判断できません。

今の勉強方法を続けてよいのか。

何を優先し、何を修正する必要があるのか。

その判断ができないまま時間が過ぎているなら、一度、現在の学習状況を確認してみてください。

今の勉強方法で、国家試験まで進めますか?

はぐもぐのスタート診断では、現在の学習状況を確認し、必要な学習設計や支援を判断します。

スタート診断について詳しく見る