こんにちは。歯科衛生士国家試験専門のオンライン個別指導塾「はぐもぐ」講師のうららです。
前回の記事では、
「やる気を引き出すタイミングの見極め方」についてお話ししました。
今回はその続編として、
保護者が“やる気を引き出す”ための具体的な質問リストを紹介します。
ただ励ますのではなく、
“問いかけ”によって、子ども自身が「考え、気づき、動き出す」こと。
それが本当の意味での「やる気を引き出す関わり方」です。
① 落ち込んでいるときにかける質問
模試や勉強の結果が思うようにいかないとき、
すぐに前向きな言葉をかけるよりも、感情を整理する問いが効果的です。
- 「今、どんな気持ち?」
- 「一番悔しかったのはどんなところ?」
- 「何がうまくいかなかったと思う?」
- 「ここからどうしたいと思ってる?」
👉 気持ちを言葉にできると、落ち込みが“考える力”に変わります。
② 少し前向きになってきたときの質問
落ち着いてきたタイミングでは、
“行動のイメージ”を具体化する問いを投げかけます。
- 「次はどんなふうにやってみようか?」
- 「一番最初に取り組むなら、どの教科?」
- 「今日の中で“ちょっとできた”ことはあった?」
- 「どうすれば今回より良くなりそう?」
👉 考えること自体が“自分を立て直す練習”になります。
③ やる気が出ない・疲れているときの質問
この時期は、焦りよりも“疲労”が原因のケースも多いです。
そんなときは、頑張りを促す前に「回復を促す問い」が有効です。
- 「最近、眠れてる?」
- 「ちょっと休む時間取れてる?」
- 「何が一番ストレスになってると思う?」
- 「もし一日休めるとしたら、何したい?」
👉 無理にやる気を出させるのではなく、“回復のきっかけ”を作るイメージです。
④ 頑張れているときにかける質問
好調な時期ほど、自己理解を深める問いが効果的。
自分の「うまくいくパターン」を言葉にできると、再現性が高まります。
- 「最近うまくいってる理由、なんだと思う?」
- 「この調子を保つために、気をつけてることある?」
- 「やってみて“意外と良かったこと”ってある?」
👉 ただ褒めるよりも、“なぜうまくいったか”を一緒に整理してあげることが、次の成長につながります。
⑤ 講師として感じること
やる気は「外からの刺激」ではなく、「内側の気づき」から生まれます。
保護者の質問がその“気づきの扉”になります。
完璧な声かけよりも、
「考えるきっかけを与える質問」を一つでも持っておくこと。
それが、子どものやる気を引き出す最強のサポートです。
はぐもぐでは
はぐもぐでは、勉強面だけでなく、
保護者との連携を通じて「声かけ・質問の仕方」も共有しています。
- 生徒の状態に合わせた関わり方の提案
- 模試後・停滞期のコミュニケーションサポート
- LINEを活用した日々のフォロー体制
お子さんの“やる気スイッチ”を、一緒に見つけていきましょう。

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