こんにちは。歯科衛生士国家試験専門のオンライン個別指導塾「はぐもぐ」講師のうららです。
11月に入り、国家試験まであと4か月ほど。
模試や過去問演習が増え、保護者の方からも
「最近やる気が下がっているように見える」
「声をかけたいけど、どう言えばいいか分からない」
という相談をよくいただきます。
今日は、そんな保護者の方へ向けて
「やる気を引き出す声かけの“タイミング”の見極め方」をお伝えします。
① やる気は「外から与えるもの」ではない
まず最初にお伝えしたいのは、
やる気は“与える”ものではなく、“引き出される”ものだということです。
どんなに正しい言葉をかけても、
子ども本人の心が“受け取る準備”ができていなければ響きません。
👉 大切なのは、「今この子はどんな状態か」を観察すること。
タイミングを見極める力が、何よりも効果的なサポートになります。
② タイミング①:本人から“言葉が出たとき”
「やばい、勉強しなきゃ」
「今回の模試、全然だめだった」
こうした“自分の言葉”が出た瞬間が、やる気が動き始めたサインです。
ここで焦ってアドバイスを詰め込むよりも、
「そう思ったんだね」
「今、何からやってみようか」
と受け止めと問いかけで返すのがベスト。
自分で気づいたタイミングに“背中をそっと押す”だけで、行動が変わります。
③ タイミング②:小さな達成の直後
- 苦手な科目をやり切った
- 模試で一問多く正解できた
- 勉強机に自分から向かった
この瞬間に「すごいね!」と褒めるよりも、
「どうして今日は頑張れたと思う?」
と聞いてあげると、自分の成長を“自覚”できます。
👉 褒めるよりも、“気づかせる”言葉がやる気を持続させます。
④ タイミング③:落ち込みが一段落したあと
模試で落ち込んでいるときに「次は頑張ろう!」は逆効果です。
本人の中で「気持ちの整理」ができていないと、
ポジティブな言葉はプレッシャーにしかなりません。
落ち着いたタイミングで、
「少し元気出てきた?」
「次に向けて、できそうなことある?」
と、感情の温度に合わせた声かけを。
やる気は“静かに立ち上がる”ものです。
⑤ タイミングを見極めるためのポイント
焦って声をかける前に、
まずはこの3つを観察してみてください。
| 状態 | 声かけの方向性 |
|---|---|
| 表情が沈んでいる・返事が短い | ⇒ 「話すより見守る」時間をつくる |
| ため息が増えている | ⇒ 「気分転換の提案」をする(お風呂・散歩など) |
| 自分から話しかけてきた | ⇒ 「傾聴+共感」モードで聴く |
👉 タイミングを外さずに声をかけることで、
「理解されている」と感じ、やる気が自然と戻ります。
講師として伝えたいこと
保護者の一言で、子どもの気持ちは驚くほど変わります。
でも、それは“完璧な言葉”ではなく、“誠実なタイミング”です。
焦って声をかけるより、
見守る時間の中で「今だ」と思える瞬間を待つ。
その姿勢が、子どもに一番伝わります。
はぐもぐでは
はぐもぐでは、保護者の方へも「関わり方の相談」を受け付けています。
- 子どもの状態を一緒に観察
- 適切な声かけのタイミングを共有
- メンタルと学習の両面からサポート
家庭と講師が同じ方向を向くことで、
お子さんの“やる気のスイッチ”を確実に育てていきます。

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